卵料理には、だし巻き卵、スクランブルエッグそしてゆで卵に煮卵などあります。
だし巻き卵やスクランブルエッグは、調理しながら見た目やできあがり具合を確認できるので作りやすいのですが、殻に囲まれたゆで卵、そのビジュアルはいつも私にちゃんとできあがっているのか、疑問と不安をもたらします。
- 「冷蔵庫から卵を出してすぐに鍋に入れたけど、ゆで卵は何分ゆでるの?」
- 「ゆで卵がむきやすい作り方は?」
- 「ゆで卵の半熟の簡単な作り方はあるの?」
- 「ゆで卵の賞味期間はどれくらい?」
毎回、適当にゆで卵をゆでて済ませてしまっているので、一念発起!
今回は、ゆで卵の簡単な作り方、何分ゆでるか、仕上がりの明暗を分けるゆで時間など盛りだくさんでお伝えします。
卵が浸かるひたひたのお水又はお湯▶▶たっぷりのお水又はお湯でゆでる
ゆで卵の作り方/①水からゆでる ②お湯からゆでる
調理実習でもゆで卵レクチャーがあったり、料理研究家の方や、今や膨大な数の料理レシピサイト・アプリでもゆで卵の作り方が紹介されています。
ゆで卵の作り方一つにとっても、さまざまなレシピがあるんです。
面倒くさがりの私からは、ゆで卵のゆで方として、2通りお伝えします。
- 卵を冷蔵庫から出してすぐ、お水からゆでる場合
- 冷蔵庫から出してすぐの卵を お湯からゆでる場合
①卵を冷蔵庫から出してすぐ、お水からゆでる場合
面倒な私のシンプルなゆで卵の作り方です。
ちなみにうちはガスコンロです。
- 冷蔵庫から出してすぐの卵をそっとお鍋に入れる。
- たっぷりのお水に塩(ひとつかみより少し多め)を入れて、強火で卵をゆでる。(塩が卵割れを最小限に防ぎます)
- 湯気が出てきたら、箸で卵をまわしながら動かす(黄身が真ん中になります)
- ゆで上がったらすぐに冷水に卵を入れ、5分ほど卵を浸けて冷やしてから殻をむく。
ご家庭のコンロによって、火・加熱の状態が違うので、何度か試して、何分ゆでるのがいいか、お好みのゆで時間を見つけて下さい!!
冷蔵庫から卵、すぐお水からゆでる/ゆで時間からのゆで上がり目安
お水から卵を入れてぐらぐらとゆでるだけなので、簡単お手軽です。
ゆで時間によるゆで卵のできあがり具合
卵の黄身がとろとろっとした半熟ゆで卵ができます。
白身もかなりやわらかな食感。しっかり冷水につけても、やさしく扱わないと卵の殻がむきにくいかも。
少し黄身が固まり落ち着いた状態が、ど真ん中がとろっと感の半熟ゆで卵になります。
白身が安定してきています。
★9分 半熟卵
卵の黄身は流れない半熟卵
★10分 半熟卵
黄身の外側は固まつつ、黄身の真ん中がねっとりとした若干半熟気味のゆで上がり。
★13分 固ゆで卵
黄身の中心まで固ゆで。
※ゆで時間は目安です。
季節や卵のサイズによっては、若干できあがりが異なる場合があります。
寒い冬は、白身も黄身も固まり具合が遅く、上記の状態よりも固まりが少し緩いです。
➁冷蔵庫から出してすぐの卵を お湯からゆでる
最近は、お湯からゆでるレシピ多いです。
卵をお湯からゆでることで、ゆで時間が短縮できます。
ぐらぐらと沸騰しているお湯の中に卵を入れる時は、お湯や湯気でやけどをしないように気をつけて下さい
おたまや、すくい網に卵をのせて、そっと入れましょう。
- 鍋にたっぷりのお水を入れ、沸騰させる。
- 沸騰しているお湯に、冷蔵庫から出してすぐの卵を お玉やすくい網の上にのせてそっと入れる。
- 塩(ひとつかみより少し多め)を入れて、強火で卵をゆでる。(塩が卵割れを最小限に防ぎます)
- ゆで上がったらすぐに冷水に卵を入れ、5分ほど卵を冷やしてから殻をむく。
ゆで時間は以下を目安に調節をお願いします。
ゆで時間によるゆで卵のできあがり具合
お湯からゆでる/ゆで時間からのゆで上がり目安
Mサイズの卵で試しています。
ゆで時間によるゆで卵のできあがり具合
★6分~6分30秒 超半熟卵
卵の黄身がとろとろっとした半熟ゆで卵ができます。
白身もやわらかな食感。
★7分 半熟卵
黄身が流れずに落ち着いた
黄身全体がとろっと感の半熟ゆで卵になります。
7分ゆでても、まだ白身も黄身もやわらかくて やさしい舌ざわりです。
★8分 半熟卵
卵の黄身は流れない半熟卵
★10分 固ゆで卵
黄身の外側は火が通って、黄身のど真ん中が半熟気味でしっとりとした、固ゆでのゆで卵ができます。
★13分 超固ゆで卵
黄身全体までしっかり火が通り、白っぽくなった完全固ゆで卵に。
ゆで卵のゆで方・手順・疑問について補足
重要!使うコンロやIH、調理する状況によって ゆであがりが異なる
自分でゆで卵のゆで方を調べて実際にゆで卵を作ってみて、ゆで上がりに影響を与えるいくつかの点があります。
家庭によって調理する火元が違う。
ガスコンロにIHクッキングヒーター。
ガスコンロもメーカーによって火力が違う。
コンロの劣化も火力に影響がでます。
卵のサイズ、ゆでる卵の個数でもゆで上がりに変化あり。
同じ強火でも程度が若干異なるのです。
料理レシピで有名なクックパッドで、読者のみなさんがそれぞれ作った画像をアップしている「つくれぽ(作りましたフォトレポート)」を見ても、みなさんがレシピ通りに作っているはずが、ゆで卵のできあがり、黄身や白身の固まり具合が違います。
冷蔵庫から出してすぐの卵と常温の卵のどっちがいい?
常温の卵がゆで卵にいいと言われる訳
- 冷蔵庫から出してすぐの冷たい卵を使うと、卵の冷たさとお湯の急激な温度差で殻が割れやすい。
⇒常温でも冷蔵でも、卵にひびが入る可能性は同じくらい。 - 冷たい卵をお鍋に入れると、お水の温度が急に下がるから。
水とお湯のどちらから卵をゆでる方がいいの?
水から卵をゆでた方が温度差があまりないので、ひび割れは起きにくく、ゆでる時間が若干長くなります。
どれだけ気をつけて扱っても、割れる時は割れます (;^_^A
ゆで上がりは、水からでもお湯からでも違いはほとんどありません。
卵をゆでてる途中で、火加減の調節はしなくていいの?
火加減の調節をしなくても、いろいろな半熟卵を作れます。
たくさんの情報の中には、沸騰したら中火や弱火にするとか、沸騰したら火を止めて余熱で調理などいろいろあります。
火加減は、コンロにしろ IHにしろ、私たちが手で調節するものなので、
それぞれの認識や価値観によって火加減にバラつきがでてきます。
情報通りにゆでても、できあがりが思うようにならないことがあります。
気をつけたいのは、強火でのゆで上げは、時間を確実に測ってゆでることが必要です。
強火調理は高温の状態での加熱が続くので、ゆで上がりの進み具合が早く、少しでもゆでる時間が長くなると、卵はどんどん加熱されて固まっていくため。
なぜ、ゆで卵がゆで上がったら冷水や氷水につけるの?
ゆでたての卵は殻の中身がふくらんでいます。そこで、アツアツの卵を殻ごと冷水に入れると、中身が縮こまって殻との間にすき間ができて卵の白身外側が固くなるので、ツルンとむきやすくなります。
果てしなく冷たいお水に、ゆであがったゆで卵をしっかり浸けると、ツルンと卵の殻がむけます。
冷水に3~5分くらい浸してむきましょう。
半熟卵は、流水にあてながら殻を向くとむきやすい。
半熟卵の場合、黄身がとろとろだと殻の中のゆで卵はかなりやわらかいです!!
しっかり冷水で冷やしたゆで卵を流水にあてながら、ゆっくりと卵の殻をはがし始めると、ゆで卵と卵の殻の間に水分が入って、むきやすくなります。
買ってきて間がない卵は殻がむきにくいです。
ゆで卵に使うのは、古い卵のほうがいいの?
はい、新しい卵は、卵の殻がむきにくいです。
産まれて日が経っていない新しい卵は、ゆでると膨張しやすいので殻がむきにくいです。
産まれてから1週間後くらいの卵が、ゆで卵にするとむきやすいようです。
賞味期限や生食可能期限に近い卵でゆでるのがわかりやすいですね。
売っている卵は、産まれてからどれくらい経っているのか?
卵は産み落とされてから2~3日で配送されて店頭に並びます。
ゆでてる最中に白身が割れたところからはみ出てきた…。
ゆでてるときに、卵がお鍋や他の卵にぶつかってひびが入り、白身がこぼれ出してくることがあります。
白身が殻から流れ出て固まるのを防ぐには、2とおりの方法があります。
①ゆで水にお酢を入れる。お酢がタンパク質を固めてくれるので効果的。
ゆで水1リットルにお酢大さじ1杯くらいの割合です。ゆで卵の味にも影響はありません。
➁ひとつかみより少し多めの塩を入れてゆでる。
塩を入れると白身が固まりやすくなるので、卵が割れて漏れた白身が早く固まります。
私は、簡単な②塩を入れるやり方をおすすめしています。(お酢を出すのが面倒なだけ)
普段は白身のはみ出しは気にせず堂々としていますが、おもてなし料理などで、卵のカナッペなんかを作るときは、見た目よく仕上げるためにゆで水に塩を入れます。
むきやすい超半熟卵を作ってみた!
ラーメン屋さんの味玉、中は超半熟なのにツルンとむけて味もシッカリしみてる…自分でもやってみました。
- たっぷりの沸騰したお湯に卵をそっと入れて6分ゆでる
- 冷水に3分浸けて卵の殻をむく
できあがりはこちら!! ツルンとむけました。
中の黄身もトローリです。
家飯でも、ラーメン屋さんみたいに味玉をのせたつけ麺を「いただきます!」
もうちょっと、ゆで卵に味がしみこんでたら最高。
【 ゆで卵のゆで時間や作り方 】まとめ
➀卵を冷蔵庫から出してすぐ、お水からゆでる場合
お水からのゆで時間はこちらから
➁卵を冷蔵庫から出してすぐ、お湯からゆでる
お湯からのゆで時間はこちらから
面倒くさがりの私のゆで卵のゆで方ですので、細かい段取りはなし、ゆで上がった卵の見た目は気にしていません。おいしく食べられることを重視しています。
今回は冷蔵庫から出してすぐの卵からのゆで方のみお伝えしています。
常温の卵は、割れにくいという利点があるようですが、常温の概念が気候や作り手によって異なるので、私は簡単手軽な冷蔵庫から出してすぐの卵を使います。
*卵のサイズ、家庭の火力によって、仕上がりに若干の差はあり。
*私のゆで卵の簡単な作り方の場合、ゆでている間は強火のままでOK。ただし、強火は火の通りが早いので、少しの時間のずれでゆで上がりやすい。
少しでもゆでる時間が長くなると、卵はどんどん加熱されて固ゆでに向かっていきます。
産み立ての卵は殻がむきにくい。買ってきたばかりの卵は、殻がむきにくいです。
ゆで上がったら冷水や氷水につけて卵の殻をむきやすくする。
自分好みのゆで卵を目指して、これからも精進致します(笑)
毎日の食事…「 今日もいのちをいただきます。毎日食べられる幸せに感謝 」