一年を通して食べられるじゃがいも。
じゃがいもは保存が効く食材なので、しばらく置きっぱなしにしていると、いつのまにか芽が出てきていて、調理したり食べる気持ちが薄れます。
じゃがいもの芽=毒。芽が出たじゃがいも、食べたらどうなるのか?
「芽を取り除けば食べられるみたい…」くらいの知識しか持っていないので、じゃがいもの芽について掘り下げてみることにします。
じゃがいもの芽が出た!どうしたらいい?!食べていいの?
じゃがいもに芽が出たらどうするのか?
そのまま食べていいのでしょうか?
じゃがいもの芽は、しっかり取り除いて調理。
ただし、じゃがいもに芽が多すぎて、芽を取り除いても残ったじゃがいもの面積が少ないなら捨てる。
なぜ、じゃがいもの芽は取り除くのか?
じゃがいもの芽には毒があるので、しっかり取り除かないといけません!!
芽をとった後のじゃがいもが、食べるところがかなりなくなってしまうなら、迷いなく捨てます、私は。
じゃがいもの芽、しっかり取り除く方法、やってみての備忘録
https://shokuzai-hunter.com/jagaimo-me-torikata/
じゃがいもの芽を食べたり、毒素が体に入ったらどうなる?
取り込んだ毒の量によって悲惨な結果に
敢えて毒の量が○○gなどと表現はしません。
たぶんピンとこないので。
大切なのは、しっかり芽とその周りの毒素を取り除いて調理しないと、体内に毒素が回ると死に到ることもあるということを知っておくこと。
そして、じゃがいもの芽の毒に限りませんが、毒の量が微量であっても、子供や高齢者の方は、影響を受けやすいということを理解しておく。
大人には影響のない毒素の量でも、子供や高齢者の方には致死量であったりします。
しかし、ちゃんとじゃがいもの芽を処理し除去すれば、おいしく食べられます。
心配なら、じゃがいもの芽を取り除いたじゃがいもは、子供や高齢者の方には食べさせないのが確実です。
じゃがいもの芽の毒、身体に入るとどんな症状が…?
毒によって、食中毒の症状が出てきます。
早くて20分後、かなり遅い24時間後に症状が現れることもあります。
食中毒症状とは…
初期は、のど・口の渇き、発熱、けいれん、頻脈、幻覚など。
時間が経過すると、頭痛、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、めまい、さらには呼吸困難を発症することも。
※症状は数日続くことがあります。
状態によっては、死に到ることもあり得ます。
気になる症状が現れたら、鎮痛剤や下剤などを独自で判断して飲まずに受診しましょう。
いつもと違う、何かがおかしいと思ったときは、早めに病院へ。
解毒剤はないので、排泄・嘔吐によって体外に排出されるのを待つしかありません。
下痢や嘔吐はかなり水分を奪われるので、無理なくこまめに水分補給をして、安静にすることが回復の早道です。
下痢や嘔吐、腹痛が苦しくても、下痢止め・吐き気止めは飲まないで、早く毒素を体の外に出しましょう。
じゃがいもの芽=毒ってどういうこと?
じゃがいもの芽が出たらどうするかがわかれば、じゃがいもの芽のうんちく、じゃがいもの芽とはなんだ?をまとめていきます。
じゃがいもの芽はどれくらいで生えてくるのか?
じゃがいもの芽って気がついたら生えています。
買ってきてどれくらいしたら生えてくるのか?
これがわかれば、買ってきてからどれくらいで食べきればいいかの目安がわかると思ったのですが…。
じゃがいもの種類や育った環境や収穫など、そのじゃがいもが生まれた背景がわからないと、どれくらいで発芽するかは読めないようです。
そこで、じゃがいもの保存期間の目安を調べてみました。
- 冬(冷暗所保存)…1ヶ月くらい保存可能。
- 常温(暗所保存)…約1週間
- 冷蔵庫・野菜室保存…約1週間
※新聞紙にくるんで保存。
冷蔵庫保存なら新聞紙で包んでさらにビニール袋に入れて保存
この保存期間が近くなると、芽が生え始めるので、冬以外は買ってきてから約1週間のうちに食べるのが、芽が生えない対処法。
じゃがいもの芽の正体
しっかり保存していても、じゃがいもの芽は出てきます。
じゃがいもの芽には、毒があります。
じゃがいもの芽には天然毒素(ソラニン・チャコニンなど)が含まれています。
なので、じゃがいもの芽、そのものは食べられません。
じゃがいもの芽を取りのぞいて、その周辺をしっかりそぎ落としたじゃがいもは食べられます。
じゃがいもの芽の毒素は、じゃがいもの緑化部分にも含まれている。
じゃがいもの天然毒素は、じゃがいもの芽だけでなく緑化部分にも含まれています。
しかし緑化部分よりも、じゃがいもの「芽」と「芽の根もと」にガッツリ毒素は含まれています。
じゃがいもの芽の毒のほうが、かなり毒性は強烈です。
じゃがいもの緑化毒素は、芽>皮>果肉(身)の順で多く含まれます。
じゃがいもの緑化とは?緑のじゃがいもについてはこちら。
じゃがいもに赤い(紫色)芽が生えてきた…。
じゃがいもの品種によっては、芽が赤いものもあります。
きたあかりは、芽が赤いようです。
赤い芽も天然毒素を含んでいるので、根元や周辺もしっかり痕跡を残さず取り除く必要があります。
じゃがいもの毒は料理したら消えるのか?
加熱しても毒性は消えません。
(かなり高温で加熱しないといけないので、調理では毒を取り除くことは難しい。)
しっかり取り除く必要があります。
じゃがいもの芽の取り除きかた
芽が出たじゃがいもはどんな状態?
芽が出たじゃがいもは、芽をしっかりと取り除けば食べられます。
しかし、じゃがいもは芽が出ると、発芽のために栄養を芽に取られてじゃがいも自体ぐにゃぐにゃと柔らかくなってしまいます。
栄養を奪われているじゃがいも、もちろん風味が落ちおいしさも減っています。
発芽でやわらかくなったじゃがいもは、水にしばらく浸けておくとハリが戻ります。
が、あまりにもぐにゃぐにゃでやわらかくなったじゃがいもは、品質も落ちていて体調に影響がでる場合もあるので、破棄していいと思います。
毒を含むじゃがいもの身の部分は、とにかくまずくて食べられないようです。
えぐみ・渋みが強くてじゃがいもではないらしい。
じゃがいもの芽が生えないようにする方法はあるの?
じゃがいもの芽が出てこないようにする方法はあるのでしょうか?
発芽を抑えることはできるか?
じゃがいもの発芽を抑える保存
じゃがいもは温かくなると発芽します。
野菜室(5℃程度)に入れると、発芽を抑えることができます。
(2℃くらいが最も芽が出ない温度らしい。)
ただし、冷蔵庫は開け閉めするので、そのたびに光が入り発芽に影響するので、新聞紙で包んで保存を。
野菜室よりも温度が低い冷蔵室でじゃがいもを保管するときは、新聞紙で包んでさらにビニール袋に入れて冷たさをやわらげて保存します。
0℃以下になると、発芽は防げてもじゃがいもの水分が失われて、じゃがいもの表面にしわができます。おいしさも減ってきます。
じゃがいもの保存方法、くわしくはこちらにまとめました。
じゃがいもの発芽防止!りんごと一緒に保存すると発芽しない?本当?⇒おすすめしません!!
りんごと一緒に保存すると、発芽を抑える可能性があるといわれていますが…。
私は致しません。おすすめしません。
うまくいかない場合があります。
それはなぜか?
りんごの発芽を抑える効果のあるエチレンガス。
このエチレンガスの濃度や保存する時の温度など、条件によって効果が変動するためです。
じゃがいもとりんごを一緒に入れておけばうまくいくという訳にはいかず、じゃがいもの発芽を抑える万能な方法とは言えないようです。
りんごも傷みますし。
りんごかじゃがいも、どちらかが先に傷むと、結局はじゃがいももりんごも両方傷んでしまいます。
お試しでりんごを入れてみてもいいとは思いますが結果はどう出るか…。
りんごもそれなりの値段しますし、夏場はりんごが先に傷みます。
暑い時期、冷蔵庫や野菜室にじゃがいもとりんごを一緒に保存すると、一部りんごと相性のよくない野菜や果物は早く熟れてすぐに腐ってしまいます。
【じゃがいもの芽=毒?食べたらどうなる?】まとめ
じゃがいもの芽は毒です。
根元までえぐり取るようにしっかりじゃがいもの芽を取り除いて調理しましょう!!
じゃがいもの芽は、冬以外は購入後約1週間ほどで芽が出てくるので、それまでに食べきる。
じゃがいもの芽=毒について
- 芽には天然毒素(ソラニン・チャコニン)を含む。この毒素は、じゃがいもの緑化部分にも含まれている。
- じゃがいもの芽の天然毒素は、加熱しても消えない。
- じゃがいもの芽が生えないようにする方法は、5℃くらいの暗所(野菜室が同条件)で光が当たらないように保存する。
芽が出たじゃがいもの状態
芽に栄養を取られ、しわしわでぐにゃぐにゃにやわらかくなる。
品質も下がり味も落ちている。
えぐみ・渋みが強い。
じゃがいもの芽や緑化部分の毒素の部分を食べると、食中毒症状が発生する。
この天然毒素を食べてしまった場合、死に到ることもあるので、確実に取り除く必要がある。下痢・吐き気止めを飲まずに体の外へ毒素を出してしまう。
できるだけ早く診察を受ける。
毎日の食事…「 今日もいのちをいただきます。毎日食べられる幸せに感謝 」